【概 要】
岐阜大学大学院教育学研究科は、平成16年度文部科学省・現代的教育ニーズ支援プログラム(現代GP)に採択された「教師のための遠隔大学院カリキュラムの開発」の成果をもとに、平成19年4月よりインターネット型大学院を開講する。

今回の現代GPフォーラムでは、岐阜大学大学院教育学研究科の現代GPの3年間の取組について報告した。同時に、本研究科がインターネット型大学院の開講に向けて聞きたいテーマを設定し、そのテーマの専門家をお招きし、ご講演を賜わった。

【日時・内容】
日時平成18年8月26日(土)9:30〜17:30
場所岐阜大学教育学部B107
司会岐阜大学大学院教育学研究科 小井土由光
参加者数現職教員・教育委員会職員・大学職員(学外者も含む)計100名


【スケジュール】
12:30〜13:00午後の部からの参加受付
13:00〜13:20挨拶
岐阜大学学長 黒木 登志夫 
岐阜大学大学院教育学研究科研究科長 古田 善伯
13:20〜13:50


13:50〜14:40

基調講演
 大学等におけるeラーニングの推進について
文部科学省高等教育局専門教育課メディア教育係主任 福島哉史

 eラーニングと著作権
メディア教育開発センター理事長 清水康敬 
15:00〜15:50講演
早稲田大学人間科学部のeラーニング
早稲田大学人間科学部学部長 野嶋栄一郎
16:00〜16:50講演
eラーニングのための授業設計術
熊本大学大学院社会文化科学研究科教授 鈴木克明
16:50〜17:20現代GP取組報告
インターネット型大学院カリキュラム開発の到達点
岐阜大学大学院教育学研究科現代GP推進責任者 松川禮子
17:20〜17:30挨拶

【報告】









 午後1時からは第2回現代GPフォーラムがB107教室にて開催されました。
 学長、学部長の挨拶後、基調講演が2件、講演が2件、取組報告が1件ありました。
 基調講演では、文部科学省高等教育局専門教育課メディア教育係主任の福島哉史氏より「大学等におけるeラーニングの推進について」と題して、e-Learningに関する我が国の施策と「現代GP」の概要についてご紹介いただきました。
 独立行政法人メディア教育開発センター理事長の清水康敬先生には「eラーニングと著作権」と題し、eラーニングを推進する上で理解しておきたい著作権に関する内容を詳細にかつ分かりやすくご説明いただきました。
本学研究科においても著作権問題については様々な場所で議論がなされてきましたが、来年度の開講にむけて著作権に関する方針は早急に決めていく必要があるように感じました。

 つづいて、講演ではeラーニングによる学士号または修士号の取得ができるコースを開講している大学のナマのお話を聞かせていただきました。
 早稲田大学人間科学部長の野嶋栄一郎先生は「早稲田大学人間科学部のeラーニング」と題し、早稲田大学人間科学部が行っているeラーニングによる通信教育課程、通称「eスクール」の設立から運営までの裏話と、通学制と通信制を融合する授業方法の紹介を行っていただきました。本学が行うインターネット型大学院はeラーニングだけで単位修得が行えるわけではありませんので、早稲田大学のeスクールとは異なる部分が多々あります。
しかし、早稲田大学がeスクールを軌道に乗せるために行った工夫のいくつかはインターネット型大学院にも適用できるのではないでしょうか。 最後に、今年度よりeラーニングの専門家をeラーニングで養成する大学院を開講した熊本大学より、当該コースの専攻科長をされている社会文化科学研究科教授システム学専攻の鈴木克明先生にご講演いただきました。鈴木先生はインストラクショナルデザインの専門家としてeラーニングの世界では有名です。そこで、今回の講演ではインストラクショナルデザインの視点よりeラーニングのための授業設計法について説明していただきました。加えて、現在熊本大学で行われている授業科目の設計思想や実際の授業運営についても詳しく紹介いただきました。熊本大学のeラーニングは早稲田大学のeスクールとも本学のインターネット型大学院とも異なります。サテライト教室での授業も行っているようですので、本学の夜間遠隔大学院が近いのではないかと思います。しかし、対象としているのは働きながら学ぶ社会人ですからインターネット型大学院の授業を考える上では参考になる点も多いと思います。
何を隠そう、今回、全国に配布したポスター、チラシのアイデアは鈴木先生の所属専攻の先生からいただいたものなのです。
 先行している他大学の良い所は真似、失敗した所は教訓とし、インターネット型大学院が現職の先生たちにとって魅力ある大学院になるように努力していきたいと感じました。
最後に、岐阜大学大学院教育学研究科現代GP推進責任者である松川先生より3年間の現代GPの取組についての報告がなされました。

【イベント成果】
 本フォーラムでは、岐阜大学大学院教育学研究科が現代GPの支援を受け、当初の目的どおり、現職教員が働きながら学べるインターネット型大学院を来春より開講する段階まで到達したことを報告することができた。
 また、e-Learningによる授業を実施するために必要な知識を学ぶ場として、e-Learningに関する専門家をお招きし講演を行っていただいた。示唆に富ぶ話を伺い、来年度のインターネット型大学院開講にむけての準備で本学研究科がなすべき活動が明らかにすることができた。

【今後の事業への反映】
 清水先生にご指摘いただいた著作権処理に関する課題、野嶋先生のご講演にあった支援組織に関する課題を今年度中に解決するとともに、鈴木先生のご講演にあったカリキュラムの立案に関するヒントを参考にしながら、来年度のインターネット型大学院の開講に向けて、準備を行っていきたい。
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