教育における3つの方針

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

基本理念

岐阜大学教育学部は、岐阜県を中心として活躍する、優れた専門的知見と指導能力をもつ教員、ならびに社会の多様な学習要求に応える教育専門職及び教育関係者の養成を目的とする学部です。本学部は、教育を通じて、平和で豊かな世界の実現に貢献する人材を育成します。

求める学生像

知識・技能

大学での学修に必要な教科・科目の基礎知識、実技系においてはその基礎的実践能力を有する人

思考力・判断力

知識・技能を批判的に継承しつつ、多様かつ創造的な思考・判断ができる人

表現力

子どもや保護者をはじめ社会の様々な人の声に耳を傾け、自分の考えを適切に表現できる能力をもつ人

主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

大学並びに教育実践の場における様々な学修を通じて、自ら進んで他者と協働し、教職に対するよりよい理解を得ようとする人

その他の教育学部が求める要素

  • 豊かな人間性の上に、教育に対する情熱と責任感を有する人
  • 岐阜県を中心とした教育現場で活躍できる人
    (学校推薦型選抜Ⅱ(ぎふ清流入試)においては、岐阜県内の教員として活躍できる人)

入学者選抜の基本方針

一般選抜(前期日程)

大学入学共通テストの成績により、卒業後に教師として必要となる幅広い基礎的学力を評価します。また、個別学力検査では、志望する講座により指定がありますが、前期日程において英語、数学、国語及び理科(物理・化学・生物)から2教科(音楽教育講座は1教科と口述試験を含む関連する実技。美術教育講座は1教科と関連する実技と講座面接。保健体育講座は体育実技のみ)の試験を課し、教育学部で学ぶのに必要な論理的思考力(実技系は実技能力)を評価します。また、全ての講座において共通面接を実施し、表現力や協働性、教育に対する熱意を総合判定の資料とします。これらを合わせて、合否を判定します。配点は、入学者選抜に関する要項を参照してください。

学校推薦型選抜Ⅱ(ぎふ清流入試)

本学部で行う「学校推薦型選抜Ⅱ(ぎふ清流入試)」は、岐阜県内の教員として働きたい人を対象とした入学試験です。大学入学共通テストの成績により、高等学校において学習した教科・科目の基礎的知識・技能及び岐阜県教員として働くための資質とその表現力を評価します。また、面接により、知識・技能や表現力、協働性、岐阜県教員に対する熱意を評価します。併せて、音楽教育・美術教育・保健体育においてはそれぞれ調書や作品により、基礎的実践能力を評価します。これらの評価を合わせて、合否を判定します。配点は、学生募集要項を参照してください。

私費外国人留学生選抜

日本留学試験、小論文、学科試験(数学教育講座のみ)及び実技(音楽教育講座、美術教育講座、保健体育講座、英語教育講座)により、教育学部で学ぶのに必要な基礎知識や論理的思考力、表現力などを評価します。また、面接により、日本語能力や協働性、情熱や責任感などを評価します。これらの評価を合わせて、合否を判定します。配点は、学生募集要項を参照してください。

選抜方法ごとの見る力

前期日程、推薦Ⅱにおいて見る力

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

教育学部は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を実現するため、以下のカリキュラムを実施します。

  • 各種教員免許状取得に必要な授業科目を開講します。
  • 実習・実践科目であるACTプラン・プラスをコアとし、 さらに2年次には介護等体験を位置付けるなど、教育現場での体験を重視したカリキュラムを展開します。ACTプラン・プラスでは、附属学校をはじめ岐阜県の小・中学校と密接に連携をとり、1年次の教職トライアル、2年次の教職リサーチ、3年次の教職プラクティス、4年次の教職インターンでの実習を通して、子どもを理解し子どもと関わる能力、社会性やコミュニケーション能力、ならびに教員として必要な基礎知識とその応用力を養います。
  • 1・2年次の教養教育において教育学部専門教科の学びの土台を育みます。また、自らの専門性を生かして地域の問題解決に取り組み、地域のリーダーとして活躍できる能力を育成します。
  • 学年が進むにしたがい教育に関わる教職科目と教育内容の柱となる教科科目、さらに教育方法に関する科目を配置し、教科等の指導力や教育実践の方法と技術に関する能力を育てます。
  • 4年次では、1年次より実習に関する内容等を記録した学修録をもとに、教職実践演習を通して教員の資質(子どもと関わる能力、社会性やコミュニケ―ション能力、教育実践の方法と技術に関する能力、教科等の指導力に関する能力)を補完します。同時に、大学の学修の集成として卒業論文等を作成し専門分野の知識を深め、洞察力を養います。卒業論文等は複数の教員によって評価します。また、卒業論文発表会等を行うことにより、プレゼンテーション能力を高めます。
  • 各授業科目は、学修段階での位置付けや順序を明示し、教員養成に必要な内容を体系的に修得できるように編成します。また、GPA制度、キャップ制を導入し、適正な修得単位数に限定するなど学修時間の確保を通じて単位の実質化を図ります。
  • 専門とする教科等の授業や演習・実験・実技は、講座のまとまりを活かし、少人数を基本にしながら、講座の特色を生かした内容と方法で実施します。教育実習および教職科目では、講座間のコミュニケーションも大切にしながら実施します。個々の授業科目の学修内容等については、カリキュラムマップとシラバスに記載します。恒常的にカリキュラムを点検し、学修、指導方法の改善に努めます。

以上のような入学から卒業までの4年間の学修を支えるため、各学生には教学委員、指導教員等によるアドバイザー制を設け、学修活動を支援します。

学修成果の評価については、全学的な申し合わせ及び各科目のシラバスに記載された成績評価項目等に基づき、授業目標への達成度により評価を行います。

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

教育学部は、以下のような教育専門職および教育関係者として必要な能力を備えた者に対し、学士(教育学)の学位を授与します。

  • 社会人としての基本的な能力とコミュニケーション能力
  • 子どもを理解し、子どもと関わる能力
  • 教育実践の方法と技術に関する能力
  • 教科等の指導に関する能力

社会人としての基本的な能力とコミュニケーション能力

達成すべき水準

  • 職責や義務の自覚に基づき、目的や状況に応じた適切な行動について判断する能力がある。
  • 教職員、保護者、地域の関係者等と良好なコミュニケーションをとることができる素養を身につけている。

子どもを理解し、子どもと関わる能力

達成すべき水準

  • 子ども理解のために必要な基礎知識を持ち、受容的な態度で接することができる素養を身につけている。
  • 子どもとの間に信頼関係を築き、学級集団を把握し統率する素養を身につけている。

教育実践の方法と技術に関する能力

達成すべき水準

  • 教育の理念、歴史、思想について基礎知識がある。
  • 教育課程の編成に関する基礎知識がある。
  • 教科書や学習指導要領の内容を理解している。
  • 授業を行う上での基本的な方法・技術を身につけている。
  • 各教科や学習活動に対する評価について理解している。

教科等の指導に関する能力

達成すべき水準

  • 専門分野についての知識と洞察力、およびそれらを教育現場等に生かす能力を身につけている。

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