先輩からのアドバイス

教育学部卒業生からのメッセージ

柴田 実佳さん

学校教育教員養成課程 社会科教育講座
令和2年3月卒業(H29年度入学)
岐阜県出身 現在は岐阜県の教員

通学について教えてください

大学時代は一人暮らしをしていました。食事の準備や掃除、洗濯など実家では親に頼り切っていたので、慣れるまでは大変でした。特に食事は3食自分で用意しなければいけなくなり高校3年間、毎日お弁当を作ってくれた母のありがたみをとても感じました。はじめは馴れないことだらけでしたが、スーパーで自分で材料を買うことを通して旬の食材や価格の変化を肌で感じ社会科の授業につながる生活経験を積むことができたのは今の生活にもつながっていると思います。また、大学卒業前に実家から遠い学校に配属され、一人暮らしをしなければいけないことが決まった時は大学4年間一人暮らしをしてきた経験があったからこそ安心して仕事をスタートさせることができたと思うのでよかったです。

学生時代のサークル活動・アルバイトは?

部活は弓道部に所属していました。高校でも弓道部に所属していたので大学でも続けようと思ったからです。規定練習が週に3回、自主練習が最低1回、それに加えて試合や大会に行っていたので私の大学生活の中心はまさに「弓道」でした。弓道は武道で厳格なイメージがあると思いますが、大学弓道はとにかく叫び、的中に貪欲なものでした。練習や大会で時間的拘束は多かったと思いますが、大学生活の4年間でしか経験できない弓道をすることができたのは良い思い出です。

アルバイトは回転寿司店でやっていました。きっかけは部活の先輩がいて誘われたのと、単にお寿司が大好きだったからです。一番多い時で60組待ちなんてこともあり、提供時間や寿司の制作時間など全てが時間との勝負でした。時にはお客さんにクレームを言われることや、うまく業務が進まず深夜まで終わらなかったこともあり、楽なバイトではなかったと思います。しかし、続ける中で効率的に作業を進めたり、周りの人とコミュニケーションを取ったりする経験ができたのはよかった思います。

岐阜大学を選んだ理由は?

中学2年生の時に教員になりたいと思い、当時教えてもらっていた先生が岐阜大学出身だったので同じ大学に進学したいと思いました。当時は他の大学についてよく知らなかったのと、県内の国立大学に進学すれば、教員採用試験の対策や支援も手厚いと考え、高校時代も岐阜大学への合格をモチベーションに受験勉強を頑張りました。

教員になりたいと思ったきっかけは?

中学生の時に出会った先生に憧れたのがきっかけです。楽しい授業をしてくれて、悩んでいるときは親身に相談に乗ってくれた先生のようになりたいと思いました。また、教員は数年おきに転勤があり、さまざまな環境や人と働くという点が自分に合っていると思いました。

教育学部の授業で印象に残っている科目は?

講義ではないですが3年生のときの「教職プラクティス」が一番印象に残っています。生徒との関わり方や巧みな授業の展開する学校の先生の姿を間近で見て学んだ経験は、今の教員生活にもつながっています。私はお世辞にも授業が上手とは言えない学生でしたが、指導教諭の先生が授業展開の相談に親身になってくれたことや授業を重ねる中で改善できたことを伝えてくれたことがなければ、教員になるのを諦めていたかもしれません。

教員になってよかったと思うことは?

現在、私は全校生徒35人の小規模校で働いています。自分自身は大規模校の出身だったので、まさかこんなに小さな学校で働くとは夢にも思っていませんでした。最初は自分が経験したことのない環境で戸惑うことも多かったですが、子どもたちの様子の変化を間近で確認することができ、充実した日々を過ごすことができています。一重に教員と言っても、働く地域や学校によって違いがあり、それぞれに楽しめるやりがいがあると思います。これからの教員人生でいろんな学校やいろんな生徒に出会い、その場所でのやりがいを見つけら得ることを楽しんでいきたいと思っています。

教員を目指している後輩たちに一言!

今はコロナウイルスの関係で大学生活が思い描いたものと違ったり、やりたかったことが十分にできなかったりしていると思います。しかし、制限を強いられる中でも夢を追いかけ続けている人には大切な人との出会いや未来につながる経験がきっとやってきます。それが大学の仲間なのか、先生なのか、実習なのか、もっと他のものなのかはわかりません。制限させている中でも、自分からいろんなことに挑戦することを大切にして行ってほしと思います。同じ学舎で学んだ後輩と共に働けることを楽しみにしています。

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