教育学部長/教育学研究科長の挨拶

教育学部長/教育学研究科長 山田 雅博

誇りをもって活躍できる教員へ

教育学部長/教育学研究科長 山田 雅博

岐阜大学教育学部は、教員養成を目的とした学部です。特に、小学校・中学校・特別支援学校を中心とした教員養成を行っています。

岐阜大学教育学部では、ACTプラン・プラスという実践的な教育プログラムがあります。学部の新入生は、1年生からすぐに附属小中学校へ行き、大学生としてではなく、教師としての目線で子どもに接することになります。さらに、ACTプラン・プラスでは、2年生の教職リサーチ(5日間ほど学校で実習を行います)、3年生での教職プラクティス(いわゆる教育実習です)、と段階を踏んで教育現場に慣れていけるようプログラムを組んでいます。学生の多くは、子ども達にどう声をかけて良いのかと戸惑うところから始まり、3年生にもなると堂々と教育実習で仕上げの研究授業に取り組むようになります。

子ども達にとって、学校での出来事は社会生活そのものです。だからこそ、教員は子ども達にとって大きな存在であり、子ども達が安心して学ぶために様々な資質・能力を身に付けなければなりません。皆さんが、誇りをもって学校で活躍し、また子ども達と一緒に学び続ける教員となれるよう、学部として全力で応援していきます。


高度な教育専門職及び専門職業人へ

岐阜大学大学院教育学研究科は、社会の多様な要請に応え、地域の教育を中心となって担い、文化の発展に寄与していく高度な教育専門職及び専門職業人を社会に輩出することを目的としています。

教育学研究科は、社会のニーズに応えるため改組を行い、令和4年度から教科領域を組み込んだ教職大学院を発足させました。教育学研究科は、教職実践開発専攻(教職大学院)と教育臨床心理学専攻の二専攻からなっています。教職実践開発専攻には、三つのコースが設置されています。一つ目の教科指導能力開発コースでは、教科等の指導内容に関する高度な知識を実践で活かすとともに、新人教員や中間リーダーとして指導内容等を学び続けることが出来る教員の養成を行います。二つ目の教育実践開発コースでは、学習指導の構想・実践・評価改善に関する高度な知識を実践で活かしたり、学習者の健康、障がいの状態、発達の段階、興味・関心等の観点を踏まえた実践的な指導・援助に関する高度な知識を身につけるとともに、自主的・継続的に学び続けることができる新人教員や中間リーダー教員の養成を行います。三つ目の学校管理職養成コースでは、学校や地域の教育課題を解決するために、学校ビジョンを構想したり、学校経営計画を作成したりすることができる学校管理や組織的な運営を行う教員の養成を行います。教育臨床心理学専攻では、複雑化する学校現場の問題に対して、自らが発見した問題点を客観的に評価し、その評価をもとに被援助者や組織に対して専門的知識と技能を用いて適切に支援できる心理専門職の養成を行います。

本研究科の修了生が、地域の教員養成機能の中心的役割を担うとともに、岐阜県さらには東海地域における教育・人材育成、研究、社会連携・社会貢献活動等を通じて我が国の教育の発展・向上に寄与していくことを期待しています。

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