学校教育教員養成課程 社会科教育講座
社会科教育講座
社会科教育講座では、人間と社会の関係を理解することにより、社会の諸問題について考え、よりよい社会を構築するための教員としての資質を身につけることを目標とします。人間と社会の関係を理解するために、日本史、西洋史、地理学、東洋哲学、経済学、法律学、政治学の教員とともに、学問の枠を越えて専門知識を勉強します。このようにして学んだ専門知識を授業に生かすために、社会科教育法を勉強し、教育実習などの実践を通じて教員としての資質を身につけていきます。
※社会科教育講座は、2021年度から地理学専攻、史学専攻、現代社会専攻の三専攻ごとの入試は実施しません。なお、学生の皆さんが下記の研究室に配属されるのは、3年生後期の教育実習のあととなります。
Ⅰ 社会科教育学
教授 須本 良夫 Professor SUMOTO Yoshio
研究室の紹介
研究室は、小学校の社会科あるいは生活科の授業づくりに関心のある学生が所属しています。授業づくりを考える場合、これこそ絶対ということはありません。あるクラスでは良い授業が出来ても、その教材が他のクラスでは通用するとは限りません。できるだけ多くの授業観察に出かけ、教師と子どもの関係性を肌で感じたり、社会的事象の切り取り方や教材研究に関する文献講読を進め議論を交わしたりします。指導では、コミュニケーションを重視し、学生の興味・関心に沿ったテーマについて深く学んでもらうことを第一に考えています。
准教授 田中 伸 Associate Professor TANAKA Noboru
研究室の紹介
本研究室は"批判"というキーワードをもとに、2つのことを行います。第1は、社会科教育の原理的分析です。社会科教育の目標・内容・方法を、英米を中心とした社会科教育学に関わる思想を読み込み、原理的に分析します。第2は、自身の社会科教育論の構築です。先行研究の批判的分析を踏まえ、オリジナルな社会科教育論を考え、具体的な授業としてその理論を示してゆきます。
Ⅱ 日本史
教授 田澤 晴子 Professor TAZAWA Haruko
研究室の紹介
日本近現代思想、とりわけ「大正デモクラシー」と呼ばれた時代の思想や学問を研究しています。卒論を大学4年間の集大成と位置づけ、自分で見つけた課題に自力で解答する力を養うことを目標としています。
Ⅲ 外国史
准教授 辻本 諭 Associate Professor TSUJIMOTO Satoshi
研究室の紹介
史学研究室(西洋史)では、古代から現代まで、西洋の歴史を幅広く勉強しています。ゼミでは、史学史上重要な諸テーマについて、一次史料や研究文献をもとに報告・ディスカッションを行い、歴史的思考力・表現力を学びます。同時に、そうした学問的専門性を実際の教育現場で活かすための工夫についても考えます。
Ⅳ 地理学
Ⅴ 地誌学
准教授 橋本 操 Associate Professor HASHIMOTO Misao
研究室の紹介
地理学の視点から「人と自然環境との関係」について専門に研究しています。そのため、獣害や自然災害、ジビエや林産物等の自然資源の活用など、フィールドワークを通して農山漁村の生活・文化について考え、明らかにします。大学卒業までに、自分自身で課題を見つけ、解決できる力を身につけ、教育現場や社会でその能力を活かせるようになることを目指します。
Ⅵ 哲学
Ⅶ 社会学
准教授 巣内 尚子 Associate Professor SUNAI Naoko
研究室の紹介
国際社会学とジェンダー研究の視点から国境をこえる人の移動を研究しています。とくにベトナムから日本、台湾への移住労働を調査しています。社会学研究室では、自身が関心を持つ多様な社会現象を社会学の理論的枠組みや考え方、インタビューや質問紙による調査を通じ、実証的に明らかにすることを目指します。
Ⅷ 法律学
教授 坂本 一也 Professor SAKAMOTO Kazuya
研究室の紹介
日常生活に関わる問題(学校内のトラブルや事故)から国際的な問題(難民、テロ、国際紛争)まで、さまざまな社会問題について「法的」な視点から検討していきます。この検討を通じて合理的に判断する「法的なものの考え方」を習得するとともに、法が社会において果たす役割や意義について理解を深めたいと考えています。
Ⅸ 政治学
准教授 上野 友也 Associate Professor KAMINO Tomoya
研究室の紹介
政治学は、人間のさまざまな利害を調整し、人間の安全と福祉の向上をめざす学問です。専門科目「政治学」では、市民と国家との関係を考え、専門科目「国際政治学」では、国家と国家の関係を中心に勉強していきます。演習科目「政治学研究」では、日本政治と国際政治における現代の諸問題を具体的に取り上げています。